マロンとフランのお庭

の続きです。


【4時45分頃】

いよいよ分娩室に入室。

嫁さんには前日の18時に会ったばかりなのですが、
なんだかものすごく時間があいたような感覚。


嫁さんの横に棒立ちです。

「頑張って」とか「ありがとう」とか少し話したような気はしますが、
あまり何を言ったかすら覚えていません。


というのも、
普段から「痛みには強い」と言っていた嫁さんが、尋常ではない表情でいきんでいるのです。 


何をすればよいかわからなかったのですが、
棒立ちの私に対して、助産師さんが的確な指示をくれます。

「飲み物をストローであげて」
「いきむときに首を支えてあげて」

言われるがままにしました。


何回かいきむと
嫁さんの横に立っている私の角度からも、赤ちゃんの頭が見えてきました。


目の前の光景に驚きつつも
とにかく私は飲み物をあげ、首を支え、声をかけ続けました。

あまり邪魔にならないように控えめに。
（ダンナがでしゃばるとケンカになるという話も聞いていたので・・・）



更に何度かいきんで、頭がほぼ見えてきました。


【5時20分】

最後に、産科医さんが少し会陰切開を入れた後
２回ほどいきんで生まれました！！


ついに第１子の誕生です。


嫁さんはぐったり。
私は感動で涙ぐんでました。


とにかく嫁さんに「ありがとう」と言いました。
何度も感謝の言葉を伝えたような気がします。

本当に頑張ってくれてありがとうと。


少したってから

生まれたばかりの赤ちゃんが嫁さんの胸の上に乗せられました。

今出てきたばかりの赤ちゃんはちゃんと生きていました。

穏やかに、ちょっとだけ泣いていたような気がします。
おとなしそうな、でも元気そうな子に見えました。



赤ちゃんを別室でキレイにしてもらう中、
嫁さんの処置が進みます。


【6時頃】

嫁さんの処置が終わり、赤ちゃんもキレイになって出てきました。


助産師さんに写真を撮ってもらってたり、両親達に電話した後
ここでしばし３人の時間。

幸運にも１時間くらいの間、分娩室に３人でいることができました。

３人で過ごしたこの時間は
今までの人生で一番幸せな時間となりました。


【7時頃】

赤ちゃんは新生児室へ。
嫁さんは病室へ。

面会時間外のため、私は病院を後にしました。






以上が立ち会い出産の流れになります。


私が立ち会ったのは頭が見え始めてから
生まれるまでの35分間でしたが、
それでも、ものすごく痛そうな嫁さんの姿は見ていてつらかったです。 

でも嫁さんは陣痛開始から10時間くらいも耐えたんです。

想像できないつらさです・・・


とにかく感謝、感謝しかありません。



立ち会い出産をしてみて感じたことは
また別でまとめてみたいと思います。




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