この本の主張を端的に言うと
「糖質(炭水化物)は嗜好品だ」
そんなバカな・・・ アルコールやタバコと同じ扱い??
日頃から白米、パン、麺類を主食として食べている私達にとっては
どう考えても信じられない主張です。
炭水化物は人間にとって主食であり、エネルギー源である。
食べなければ生きていけないと、私は思っていました。
ところで嗜好品の定義とは
・食べなくても生きていける(→栄養・エネルギー源ではない)やはりひっかかるのは1番目の「食べなくても生きていける」ですね。
・薬ではない
・食べると精神的な満足感、幸福感が得られる
・食べれらないとわかると寂しい感じがする
炭水化物は食べなくても生きていけるのでしょうか。
炭水化物に関しては、アミノ酸を材料にブドウ糖を合成する「糖新生」というシステムが人間に備わっていて、タンパク質さえあれば自分で作り出せるからだ。
どうやら人間が生きていく上で、炭水化物は必須でないとのことです。
むしろ、炭水化物・糖分の大量摂取により、肥満・糖尿病をひきおこします。
著者は炭水化物・糖質を食べない生活を始め、
半年で11キロ痩せ、高血圧も治ったといいます。
炭水化物は必須のエネルギー源だと思い込んでいた私にとっては、
価値観を揺さぶられるとってもおもしろい本でした。
信じるも信じないもあなた次第ですが、
ぜひ一度読んでみてはいかがでしょうか?
ちなみに私は炭水化物をやめられないので、
少し量を減らした上で、嗜好品として楽しみ尽くしたいと思っています(*・ω・)ノ
以下、読書メモです
眠気の原因については、「糖質食により血糖値が上がり、それに応じてインスリンが分泌され、今度はその働きによって低血糖になるため」と説明されているようである。だから逆に糖質を摂取しなくなると血糖値が上がらず、インスリンも分泌されないので、眠気に襲われることもない。
糖質を食べると眠くなるという現象が、本来の人類は糖質を摂取していなかったことを証明している。初期人類が糖質を食べて眠りこけていたら、肉食動物のエサでしかないからだ。
炭水化物は甘くないため、糖分を摂取していると感じないというトリック
母乳にはブドウ糖もデンプンも含まれていないという事実も興味深い。新生児期は脳がもっとも発達する時期であり、脳のエネルギー源であるブドウ糖を大量に必要とするはずなのに、新生児の唯一の栄養源である母乳にはブドウ糖もデンプンも含まれていないからだ。ようするに、脳が必要とするブドウ糖は、経口摂取した糖質とは無関係であることからも証明される。
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